大和家はデブ向け大盛店じゃない!福大界隈No.1の美味い店だと主張する
Googleで大和家のグルメ情報を探してたどり着いた奴も大勢いるかもしれない。
だが先に言っておく。
大和家はデブ向けの大食い食堂ではない。
大和家の「とり唐揚げ丼」の大盛にどう向き合うのか。
パシャパシャ写真を撮ってインスタに上げて、残して帰るのか。
ただただ圧倒されて、残して帰るのか。
コツコツ最後まで食べるのか。
大和家とはコスパに喜ぶ店ではない。己と向き合う場所なのである。
- 福岡のギガ盛食堂「大和家」とは
- 大和家の魅力①圧倒的な味の良さ
- 大和家の魅力②圧倒的な量の多さ
- 大和家の魅力③圧倒的な安さ
- 「大和家・臥薪嘗胆の会」の想い出
- 大和家は天神から20分で行けるのでぜひ行くべし
福岡のギガ盛食堂「大和家」とは
変な冒頭文を書いてしまい、失礼しました。
大和家とは福岡大学の正門から歩いて3分程度の場所にある、大盛で有名な食堂です。
大和家
福岡県福岡市城南区西片江2丁目2−1
OPEN: 11:00-22:00
日曜日定休日
大和家の魅力はこの3つでしょう。
- 圧倒的な味の良さ
- 圧倒的な量の多さ
- 圧倒的な価格の安さ
一つ一つ解説していきます。
大和家の魅力①圧倒的な味の良さ
具体的に言うと、下味が全般的に美味いです。
丼ものがやたらめったら美味くて、カツ丼ばかり頼んじゃう蕎麦屋がたまにありますが、大和家の丼もののダシの美味さはまさにそれです。
この大和家のダシの美味さが存分に味わえるのは「ぶた玉丼」で間違いないでしょう。
この「ぶた玉丼」はあまり古いメニューではなく、2007年くらいにできた比較的新メニューです。
当時の僕は大学2年生でした。
大和家の「とり唐揚げ丼大盛」を食べてから「唐揚げは向こう1年は食べなくていい」と思い、「豚生姜焼丼」(490円)ばかり食べていました。
そんなときに、突如新メニューとして現れたのが「ぶた玉丼」でした。
僕は500円以内でこんなに美味いものを食べたのは、19年生きてきて初めてでした。
ぶた玉丼の激ウマポイントは2つあります。
- 主張しすぎない玉子
- 天かすを乗せる天才的アイディア
この2点に尽きます。
ぶた「玉」丼と銘打つ割には主張の少ない玉子。
そう、これは卵とじの豚肉丼ではないんです。
むしろ、卵を豚肉でとじているんです。
それは言い過ぎかもしれないが「ぶた玉丼」において、卵は薬味的な役割でしかなく、あくまでダシで味付けされた豚肉がメインです。
そんな丼を僕は幸か不幸か、この「ぶた玉丼」しか知りません。
そして、この丼の上に天かすを乗せるという、天才的アイディア。
この天かすが大和家のキモであるダシをよーけ吸ってるんですわ。
口に入れた瞬間に広がる豚のうまみと、天かすから絞り出されるだし汁ジュース。
それがご飯と混ざり合ったとき。僕はこの世に生を受けたことに感謝します。
…ここまで言いましたが、大和家で「ぶた玉丼」はあまり人気メニューではない気がします。豚系なら「ねぎ豚丼」や「味噌バター丼」が人気です。
どちらもパンチのある味で美味いのは間違いないのですが「他にはない味」という点で、僕は「ぶた玉丼」をオススメします。
大和家の魅力②圧倒的な量の多さ
以前、大和家がCancamに掲載されたという噂が流れ、僕の周囲は騒然となりました。
「大和家がキャンキャン…」
半信半疑でよく行く喫茶店に行き、Cancam誌面をチェックした僕は驚きました。
「ふ~っ」じゃねえよ、アマが。
僕はすぐに思いました。「これは食べてないぞ」と。
玄関の前で突っ伏して泣いていたりすれば信じますけど。
きっと食べたとしてもサイドメニューの「きつねうどん」とかのはずです。(それでも何も問題ないのですが)
「大和屋でランチ♪」なんて、後ろにメッチャ看板写ってるのにウキウキの誤植。
なんだかキャンキャンに大和家を軽く消費された気がして、自分でもビックリするくらい怒りを感じてしまいました。
絶対に撮影時に彼女らが食べていない「とり唐揚げ丼」はこちらです。
これでも以前と比べて「量が減った」と僕の周りでは評判です。
2006年~2009年まで福大に在籍していましたが、この「大盛」が「並盛」だった感覚です。
当時はこの赤いどんぶりではなく、黒い味のある丼ぶりだったんですが、この赤いどんぶりに換わってから少し量が減ったかな…?と感じています。
それでもやっぱり、この「とり唐揚げ丼」のインパクトは脅威です。
この「とり唐揚げ丼」が話題となり、テレビやネットでも多く紹介されるようになりました。
ちなみにこれだけ唐揚げを積んでると、やっぱり店員さんが上の唐揚げを配膳中に落としてしまうこともあります。
僕も経験がありますが、食べ終わる寸前に小皿に唐揚げを一つ載せて「すみませんでした」と持ってきてくれて笑いました。もう食えねえよ!
大和家の魅力③圧倒的な安さ
最後の魅力として挙げたいのが安さです。
まあ、大和家のある福岡市城南区の福大付近の食堂ははっきり言ってどこも安いです。
そして、正直僕は大和家の魅力の最も大きな点は味と量のパーフェクトな両立だと思っているので、この魅力は3番目にしました。
…とは言うものの、社会人になって「かつや」のカツ丼が500円を切ることに感動するような感じになってから、大和家に来ると感動してしまうのです。
社会人になって、大和家の安さを改めて実感できるメニューは、やはり「カツ丼」です。
先述のぶた玉丼とは明らかに玉子のアプローチが違います。
大きなカツはたっぷりの玉子で包まれ、衣はダシをメチャメチャ吸った旨味の塊と化しているのです。
こんな美味いカツ丼がワンコインでお腹いっぱい食べられて、うまい棒2本戻ってくるんですから、やっぱり大和家は最高なんです。
「大和家・臥薪嘗胆の会」の想い出
僕は大学時代、放送研究部という部活動に所属していました。
大和家は部活の先輩に教えてもらいました。
「店長が毎回支払い後に握手を求めてくるが、握る手が痛すぎる」
「閉店後に店内にあるサンドバックを店長が夜な夜な殴っている」
「そうでなきゃサンドバックは邪魔なだけで意味不明」
「大和家の嫌いなところは店にそぐわないHIP-HOPが大音量で流れているところだけ」
仲間とそんな話をするうちに大和家への愛が高まり、部活が終わった後に大和家にメシを食いに行くというグループをつくりました。
名付けて「大和家臥薪嘗胆の会」。
由来は大和家のメニューボードの裏にマジックで「臥薪嘗胆」と書かれていたことの意味の分からなさが仲間内でツボったことからでした。
大和家臥薪嘗胆の会にはルールがありました。
①初回は必ず「とり唐揚げ丼」(大盛)を食べること(女性は並盛でOK)
②2回目以降は好きな丼が食べられる。
※うどんはサイドメニュー扱いなので単品注文は禁止。女性はOK
③大和家臥薪嘗胆の会の定例会前は、円陣を組み、一人ひとり何を注文するか宣言する。
※並盛を頼むというと、聞こえないフリをされるため、自動的に大盛を頼むことになる)
飲むことがコミュニケーションツールになりがちな部活でしたが、大和家のおかげでお酒が苦手な人ともコミュニケーションが多く取れるようになり、部員同士の親睦を深めるためにも大きく貢献していました。
何人もの先輩や後輩と食い交わした丼ぶりの数だけ、僕らの絆は深くなったと思っています。
大和家は天神から20分で行けるのでぜひ行くべし
福大前駅は天神南駅から20分程度で行けるので、ぜひ行ってみてください。
僕のおすすめはぶた玉丼です。
あ、でも、初回来店の方は必ず「とり唐揚げ丼(大盛)」を食べるように。
大和家
福岡県福岡市城南区西片江2丁目2−1
OPEN: 11:00-22:00
日曜日定休日 ←これ気を付けてください!